【10月22日 AFP】円相場が21日に一時1ドル=75.78円の史上最高値をつけたことについて安住淳(Jun Azumi)財務相は22日、投機的な動きには「断固たる対応」をとりたいと述べた。
21日のニューヨーク(New York)外国為替市場はユーロ圏の債務危機によるリスクを回避しようと比較的安全とみなされた円を買う動きが強まり、8月19日に記録した1ドル=75.95円のこれまでの最高値を更新した。
共同通信(Kyodo News)によると安住財務相は、「行き過ぎた投機的な動きには断固たる対応を取りたい」と述べるとともに、現在の円高は米欧経済のネガティブな見通しから円が買われているもので日本経済の実態を反映していないとの認識を示し、「頑張っている企業の業績がこのレートで飛んでしまいそうな状況だ」と述べた。
円高は日本の輸出企業の競争力を弱め、東日本大震災で苦しい状況にある日本経済にいっそうの打撃を与える可能性がある。(c)AFP
<円最高値>メーカー、政府の「無策」批判
毎日新聞 10月22日(土)1時14分配信
終わりの見えない円高は、企業収益に大きな打撃を与えそうだ。メーカーの間では、円高対策として海外進出や海外での部品調達の動きも強まっており、産業界からは「さらなる空洞化を防ぐため、対策を急ぐべきだ」(自動車大手)と政府批判の声も強まっている。
「円高で国内のものづくりを維持していくのは競争上、非常に不利。極めて厳しい環境と言わざるを得ない」。日本自動車工業会(自工会)の志賀俊之会長(日産自動車最高執行責任者)は21日、東京都内で開かれた自工会と枝野幸男経済産業相との懇談会で、円高対策の必要性を訴えた。
自動車業界は国内で生産する年963万台のうち、半分の484万台を輸出しており、円高はメーカーの収益を直撃する。1円の円高でトヨタ自動車は300億円、日産は200億円の営業減益になる計算だ。電機業界も影響は大きく、パナソニックは1円の円高が38億円の営業減益要因となる。「年内は為替予約済みなので直接的な影響は少ない」(広報)と話すものの、円高がテレビ事業縮小の一因となっているだけに「過度の円高が長期的に続くのは心配だ」。市場では「円高で製造業の12年3月期の業績予想の下方修正が相次ぐのではないか」(アナリスト)との見方も出ている。
ある電機大手は「一企業で対処できる問題ではないのに、戦後最高値を更新するたびに放置されたまま。国内製造業は国内生産をやめなければならなくなる」と政府の「無策」を批判した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111022-00000014-mai-bus_all
(YAHOOニュースより)
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